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【CoD:BO4】Auger DMRの逆襲 発射レートの上昇とラピッドファイア

前回の記事から大分間が空きました。構想自体はあったのですが、記事投稿後に入ったアップデートにより少し環境の変化があったので、模索することに時間を割いていました。

 

結論だけ言うと、TITANはまだまだ現役、Auger DMRは強い、MADDOXが勝手に死んだといったところです。RAMPARTやKNは精度が上がらない限り採用には至らないので個人的にはどうでもいいです。

 

今回の内容は武器の発射レートについてです。前回の記事にてDMRは微妙といったニュアンスで書きましたが、今回のアップデートによって3強(TITAN,VKM,SwordFish)級の強さを手に入れ、4強になったという評価です。元から武器のポテンシャルは悪くはなかったのですが、swordfishと比べると見劣りしてしまうという武器でした。それがここまで上り詰めたのは、武器の発射レートが上昇したからの一言です。

 

では、武器の発射レートが上がると強くなるのは何故なのか。今作では言えば発射レートを上昇させる方法にラピッドファイアを装着することが挙げられます。DMRは発射レートが上昇したから強くなった。だから、ラピットファイアが搭載可能な武器は付ければ強くなるのか、といった考察です。

 

また、今作ではまだ見られませんが、アップデートによって発射レートを逆に下げられてしまう事もあります。そんな中で「武器の発射レートの低下は一概に弱体化とは言えない」といった声も耳にします。それは一体どういう事なのかを述べていきます。

 

【レートが増すとブレが増す】

 

クイックドローやマガジン系、グリップといったアタッチメントは付けると基本的に性能が増したり、使い心地が良くなります。pick10の仕様上不可能ですが、できることなら全て付けたいところです。しかし、そんな中でもラピッドファイアは唯一メリットの他にデメリットも存在するアタッチメントです。他のアタッチメントなら特に何も考えずに付けても問題有りませんが、ラピッドファイアだけはメリットとデメリットを理解せずに付けると恩恵をうまく活かせず、デメリットだけ増える可能性があるので、よく考えて付けましょう。

 

そのデメリットとは、精度が悪化することです。しかし、ラピッドファイアに反動が増す効果はありません(解析したわけでは無いので、実はステルスで増えているかもしれません)。

 

武器の精度や集弾率に関わってくる要素が2つあります。それは武器の反動値とセンタリング性能です。武器の反動は説明不要だと思うので省きます。センタリングとは弾を発射し、反動によって跳ね上がった照準を元に戻す性能のことです。正直BO2ぐらいからこの性能が著しく低下したので、あまり意識する必要が無くなってしまったのですが、これが武器の精度を語る上では実は重要です。

 

結論から先に言うと、武器の発射レートが上昇した分だけ、センタリングの恩恵が減るので、弾の精度や集弾率が低下します。言葉だけで語るとわかりずらいので簡単に図を用いて説明します。

 

例えば、発射すると真上にある程度跳ね上がる武器があったとし、その反動値を100とします。武器の発射レートは60RPMと仮定します(次の弾を撃つのに1秒かかる)。そして、この武器のセンタリングの性能を1秒につき100戻るとします。

 

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図にするとこのような形になります。赤字で表記した照準のポイントで発射すると100という値だけ真上に跳ねます。そして、その地点からセンタリングの性能によって、元のポイントに照準が戻っていきます。今回はわかりやすいように、反動値とセンタリングの性能を次弾発射までに相殺されるように仮定しました。このような場合は反動はあるものの、次の弾を撃つまでには照準が元の位置に戻っているので実質無反動で撃てる武器ということになります。

 

こういった武器が仮に、発射レートが上昇するとどのようなことが起きるのか、表していきます。極端な方が分かりやすいので発射レートが2倍(120RPM)になったと仮定します。

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(クッソわかりづらい)

 

文字だけで、あるいは図だけで説明できれば良かったのですが、わかりづらいので解説します。説明力の無さが伺えますね。

 

赤字の①から発射すると真上に100跳ね上がります。図の赤丸の地点です。そこからセンタリングによって元の位置に照準が戻ろうとします。今回はレートが120RPMなので、0,5秒後に次の弾が発射されます。センタリングが1秒間で100戻るので、50照準が戻ってきた時点(青字の②)で2発目が発射され、再び真上に100跳ね上がります(青丸の地点まで)。そして再びセンタリングによって50照準が戻ってきた地点(今度は赤丸)で3発目が発射される、というのが一連の流れになります。

 

先ほどのレートが60RPMの場合はいくら撃っても実質無反動で撃てましたが、レートが2倍になった途端に、連射する度に実質50ずつ上に跳ね上がっていく、とかなり別武器になってしまいました。それは、発射レートが上昇した分、受けられるセンタリングの恩恵が少なくなるので精度が悪化してしまいます。

 

アップデートによって、或いはラピッドファイアを付けることによって発射レートが上昇すると理論値TTKが短くなります。しかし、上昇したレートの分だけ精度が悪化しています。つまり実質TTKは遅くなっています。精度と実質TTKの関係は前回の記事で述べました。よってラピッドファイアの性能を説明すると、近距離においては理論値TTKが短くなるが、距離が離れれば離れる程、そして撃てば撃つ程に実質TTKは遅くなる、というのが僕の見解です。

 

そして、武器の発射レートが低下することは一概に弱体化とは言えない、という意見はレートが下がった分、センタリングの恩恵が大きくなるので精度が上昇するから、という事になります。近距離で敵を捌いていく人にとっては弱体化だが、遠距離で敵を待ち伏せるスタイルであれば実質的には強化なので、意見が真っ二つに分かれるという現象が発生します。

 

また、DMRがかなり強くなったのは、元から反動が少ない武器であれば、レートの上昇による恩恵を受けやすいからです。遠距離においても理論値TTK≒実質TTKなので、精度が良い武器にとってはレートが上昇するということが実質TTKを短くする上で重要です。

 

【目的と用途】

 

ここまで、ラピッドファイアを付けることはメリットとデメリットがあることを述べましたが、この武器にはラピッドファイアは付けた方がいいのか、付けない方がいいのか、という疑問が生まれます。結論から言うと、正解が無いので好きな方を選ぼうということになるので、目的とその武器を使う用途から考えましょう。

 

例えば、ARのKNにラピッドファイアを付けるか否かは、なぜKNを使うのか、という目的から考えて採用すればいいのです。KNの近距離4発による圧倒的な理論値TTKを敵に押し付けて勝負したい、という場合は近距離戦が目的なので、積極的に付けた方がいいです。

 

待ちで勝負する人にとっては、基本的に5発キルの距離で戦い、4発キルは近距離に詰められた際のカウンターになります。この場合は遠距離戦が目的なので、ラピッドファイアは付けない方がいいです。

 

【VKMにラピッドファイアはいる、いらない問題】

 

今作BO4では、近距離性能に優れる武器に、そして元から反動が少なくない武器に限ってラピッドファイアが装着可能な場合が多いので、基本的に付けられる場合は付けた方が良いのですが、そんな中で例外的なのがVKMです。元々の武器性能が高いので、何を付けるか迷いますが、なんか中でもラピッドファイアは付けた方が良いのか、付けない方が良いのかということです。

 

先ほどと同じく、近接メインなら付けるべきだし、遠距離メインなら付けない方がいいのですが、VKMに限っては付けた方が良い場面が多いです。

 

なぜならVKMは反動の限界値が小さいからです。反動の限界値とはその武器が反動によって跳ね上がる限界の地点のことです。

 

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WW2のPPSHにて

スティックはニュートラルで撃っていますが、上の反動が丘の上の茂みの辺りで止まっているのがわかります。これがPPSHのy座標における限界値です。

 

話を戻して、VKMはこの反動の限界値が小さく設定されています。先ほどの120RPMの武器を例にすると射撃する度に50ずつ際限なく跳ね上がり続けることになりますが、VKMはラピッドファイアを装着してもある程度の集弾率を保っています。それは反動の限界値が小さく設定されているので、ラピッドファイアのデメリットが他の武器と比べると小さくなっています。

 

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僕はVKMの採用理由を遠距離において実質TTKに優れる武器として使っているので、ラピッドファイアは付けません。ジャングルで使っている場合だと、高台から遺跡にかけての距離ぐらいならラピッドファイアを付けない方が良いと考えています。しかし、それ以外の局面では付けた方が良いとも思っています。要は強みを発揮できる状況をどれだけ作れるかという動きや考え方の方が重要です。

 

今作ではデッドサイレンスがほぼ必須であったり、ギアやパーク1に有用なものが多いです。武器にアタッチメントを1つ付けるよりもランチャーを持たせたり、耐性に振って汎用性を上げた方が総合的に良い戦績が出すことができる場合もあります。装備1つの重みを理解し、その強みを活かせるように考えていかなければならないといった面倒くさい状況になっています。ラピッドファイアのみならずに、装備の長所や短所を把握しておくべきです。次回は武器の発射レートについてもう少し、掘り下げていき、他のアタッチメントについて長所や短所を述べていきます。

 

つづき

【CoD:BO4】動体と静体 発射レートの上昇とラピッドファイア その2 - ちんぼつせん ゲーム ブログ 4/4追記